今現在大学の授業でやっている複素関数についてまとめる。学期途中から始めたブログなので、初めから勉強する人には中途半端な記事であるが悪しからず。これからも似た形で様々な分野のものを書く予定。
正則関数
・関数が
近傍で微分可能な時、
で正則であると言う。
・正則関数:定義域全体で正則な関数。
・ある点で正則では無く、
のどんなに小さい近傍を取ってもその中
の少なくとも一点では正則であるときはf(z)の特異点であるという。
[例]
・で微分できないため
の領域で正則な関数。
・
・で微分可能であるがその点を含む僅かでも小さい領域でも
を除いて微分可能ではない。これは正則である条件を満たさない。
定理 3-7
定理 3-8
正則関数の合成関数は正則
定理 3-9
[証明]
よって
となる。よってuとvは定数となり、f(z)も定数となる
・調和関数:1,2階微分が連続でありかつ、ラプラス方程式を満たす関数。
定理 3-10
[証明]
は正則なのでコーシー・リーマン方程式
が成り立つ。これらをxで偏微分
yで偏微分
となる。これらを整理して
が得られる。したがって、は調和関数
・微分可能性の議論とは関係なしに一般に二つの実関数がコーシー・リーマン方程式を満たすとき、
は互いに調和共役の関係にあるという。また、一方がもう一方の共役調和関数であるという。